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【黒子のバスケ】黄色と桃色3「呼ばれた気がした」【黄桃小説】

※ひさしぶりの更新
※続き物です。前話をお読みになってからの閲覧推奨。
前話(2話)
1話
黄色と桃色まとめ

黄色桃色3
「呼ばれた気がした」


「桃っち!もう学校きて大丈夫なんスか?」
「あ、きーちゃん!うん、もう大丈夫、ごめんね心配かけて…」
退院してから初めての学校。みんな私の心配をしてくれていたようで、顔を合わせる度、声をかけてくれた。
「ほんと、びっくりしたんスよ!?事故とか聞いて、心臓止まるかと思った!」
「あはは、ごめん。でもほら、もう大丈夫だから!」
元気だと伝えたくて腕を振り回したら
ゴンッ
鈍い音がした。
「…っ!?」
「テっ、テツくん!!?」
「おはようごさいます、桃井さん。廊下で暴れたら危ないですよ。体、もう大丈夫なんですか?」
振り回した私の腕はテツくんの顔面にクリーンヒットしたようで、テツくんは鼻をさすりながら言った。
「ご、ごめんね、テツくん!大丈夫だよ!」
ああっ、テツくんに心配してもらえるなんて!!
……おかしいな。好きな人に心配してもらえて嬉しいはずなのに、そんなに、嬉しく、ない?
「桃井さん?やっぱり体調、まだ良くないんじゃ…」
「えっ、あ、ちち違うの!ちょっとぼーっとしちゃって、へへへ…」
テツくんにこれ以上心配をかけてはいけないと、あわててごまかす。
「ちょーっと、二人とも!二人の世界に入らないでほしいっス!」
「ああ、黄瀬くん。おはようございます」
「おはよー、黒子っち…じゃなくて!」
キーンコーンカーンコーン…
タイミングを見計らったかのようにチャイムがなり、解散となった。

放課後、久しぶりのマネージャー仕事に忙しくしていると、きーちゃんが声をかけてきた。
「桃っち、大丈夫?体、つらくない?」
「ありがとう、大丈夫だよ!」
「そっスか、でも、無理はしちゃダメっスよ?」
「あはは、これくらい、前もやってんだし、大丈夫だよー、きーちゃんは心配しすぎ!」
優しいなあ、私ほんとにこの人のこと、なんで知らなかったんだろう?
「桃っち、俺の顔に何かついてる?それとも俺に惚れちゃった?なーんて」
「えっ、う、ううん!違う違う!!」
「うわあ、ちょっと、そこまで否定されると傷つくっス…」

しゅんとするきーちゃんに謝ろうとした瞬間だった。

「あっ、ごめっ」
「っ!!桃っち!」

ゴッと鈍い音がして、遅れて頭に痛みが走る。
自分が倒れていることに気づいたのはしばらくしてからだった。

【「桃っち!」】
つい最近、私は同じように呼ばれた気がした。今と同じように切羽詰まった声で。
考えようにも、頭が働かない。

目を閉じると、遠くで私を呼ぶ声がしたけれど、私はそこで意識を失った。
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[ 2014/01/29 15:20 ] 小説 黄色と桃色 | TB(0) | CM(0)

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